トリップアドバイザーは世界最大の旅行情報プラットフォームです。その役割は宿泊施設の予約といった「旅マエ」需要だけではなく、現地のトラベルツアーや飲食店の予約など、「旅ナカ」需要にも対応しています。
今回は「スーパー銭湯」がトリップアドバイザーに登録することのメリットについて解説します。
トリップアドバイザーとは
トリップアドバイザーには、宿泊施設やレストラン、トラベルツアー、航空会社など、およそ870万件のサービスや施設が登録されており、毎月4億6,300万人ものユーザーが利用しています。
日本語に対応したサイトは2008年に開設され、日本でも高いアクセス数を誇っています。
トリップアドバイザーの最大の特徴は、ユーザーからの「口コミ評価」です。現在8億6,000万件を超える口コミが投稿されています。
またトリップアドバイザーは49ヶ国で展開しており、各国のユーザーが母国語で書き込みができるため、サイトに登録すれば訪日観光客に向けて施設の存在をアピールできます。
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トリップアドバイザーの検索方法・ランキングの仕組み
トリップアドバイザーには膨大な施設が掲載されていますが、ユーザーはトリップアドバイザーで行きたいエリアと行きたいスポットのキーワードや名称で検索できます。
検索結果には「周辺のおすすめ」情報が表示されます。
トリップアドバイザーでは独自のランキングも発表しています。人気の観光地やグルメについて、サイトに寄せられた口コミの質・量・投稿時期に基づいて同社がランキングをつけているもので、肯定的な評価と否定的な評価の両者を考慮して決定されます。
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施設ページと集客に役立てるポイント
ここではスーパー銭湯がトリップアドバイザーに登録した際に、集客効果を上げるために工夫すべきポイントについて解説します。
ページトップを意識し、セールスポイントの写真を掲載
施設情報のトップは写真が多くの面積を占めます。
トリップアドバイザーの施設掲載ページでは、多くの写真掲載できます。旅館内や客室の雰囲気が伝わる写真を掲載すれば、視覚的に施設の様子を的確に伝えることができ、集客に結びつく可能性が高まります。
温泉施設内部はどうなっているのか、露天風呂の有無やそこからの景色、さらには食事ができる施設が併設されているのかなどを細かく写真で紹介すればユーザーの安心感につながります。
トリップアドバイザーの調査によると、サイトに掲載する写真は10枚以上ある方が良いとされています。
「周辺の情報」は集客のきっかけ
スーパー銭湯の利用者が施設を訪問する理由は多様ですが、スーパー銭湯だけを目的に訪問する客がいる一方、観光を楽しんで、観光施設の近くにあるスーパー銭湯に旅の最後に疲れを癒しに訪れる客もいます。
トリップアドバイザーに掲載される施設ページには、施設周辺の店舗や施設、観光スポットやアクティビティが表示されます。
こうした表示から興味を持ってもらうためにも、トリップアドバイザーへの施設掲載や掲載情報の整備は重要です。
口コミ管理で店舗の信頼性を高める
トリップアドバイザーでは、登録サイト者向けに集客のポイントを紹介しています。その中でも「口コミの管理」は重要です。
少し前の調査ですが「PhoCusWright」が行った調査では、80%の回答者がホテル予約する前に最低6~12件の口コミを読み、レストランといった施設についても64%の回答者がより希望に合ったレストランを見つけるために口コミを読むとされます。
同調査では、口コミに返信のある施設を選ぶという回答も60%という結果が得られています。トリップアドバイザーでは口コミに対して返信ができるので、サイトに登録したのち、返信機能を利用してユーザーに好印象を抱いてもらう努力をすることが集客につながると考えられるでしょう。
<参照>施設オーナーのための トリップアドバイザー活用ガイドブック
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スーパー銭湯がトリップアドバイザーを利用するメリット
ここではスーパー銭湯がトリップアドバイザーを利用するメリットについて具体的に解説していきます。
日帰り温泉人気ランキングが発表される
トリップアドバイザーは、ホテルだけでなく、レストランや観光施設等も数多く登録されており、スーパー銭湯にとっても登録すれば集客アップが見込めるポータルサイトです。
さらにトリップアドバイザーでは、同社サイトに登録された施設の集客力アップにつながる仕組みを整えています。
スーパー銭湯を含む日帰り温泉に対する仕掛けとしては、同社のサイト上に投稿された日本語の口コミをもとに、ランキング上位20の施設を年度ごとに発表している「旅好きが選ぶ!日本人に人気の日帰り温泉&スパ」があります。
このランキングはサイト上で発表されるだけではなく、媒体で取り上げられることも多くなっています。ユーザーに対する認知度アップだけではなく、マスコミ内での認知が広がり、テレビや雑誌の取材が入るといった波及効果も期待できます。
<参照>旅好きが選ぶ!日本人に人気の日帰り温泉&スパ ランキング 2020
外国人ユーザーも多い
トリップアドバイザーは49か国で利用され、月間平均4億5500万人のユニークユーザーを抱えています。
2019年に同社が発表したインバウンドレポートによると、トリップアドバイザーに掲載されている日本の施設へのアクセス数は2013年から年平均で24%の増加率を示しています。
口コミ情報をもとに分析した人気の施設ランキングでは、メジャーな施設だけではなく、知名度の低いスポットもランクインしています。
さらにトリップアドバイザーは写真が豊富なため、視覚的に施設の様子が理解しやすく、さらに母国語の口コミが投稿されている場合もあるため、トリップアドバイザーに登録しておくだけでも訪日観光客に対するアピール効果が期待できます。
国内外にスーパー銭湯をアピールできるトリップアドバイザー
訪日観光客の誘致を行うためには、海外のユーザーに対して施設の存在を認知してもらうことが必要です。しかし自力で世界に対して情報を発信し、認知度を高めていくことはハードルが高いのが実情です。
そこで活用したいのが、トリップアドバイザーのように世界中から多くのユーザーがアクセスするポータルサイトです。
このようなOTAを活用すれば、アクセス数が多いため施設の認知度を高めることができ、さらにポータルサイトも登録施設の認知度アップに対するさまざまな仕掛けを行っているため、手軽に国内外に施設をアピールすることができます。
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